今日は、「決断の理由」、「行動をする際のモチベーション」について話をします。
生きていると、ある意味毎日が「決断」の連続ですよね。
自分の進路や何かを成し遂げる時、我々は「理由づけ」や「目的意識」を持って行動します。
その際、どのような「理由づけ」、「目的意識」が良いのかを考えたことはありますか?
事例を2つ出します。
個人のことである「個人領域」と周りの人が関係してくる「社会領域」に分けて考えました。
それでは、いってみましょう!
大学に行きたい理由は何か?(個人領域)
1つめは、「大学進学の目的」です。
「あなたが○○大学に進学したい理由は何ですか?」と聞かれたら、何と答えるでしょうか。
調査の結果、ある大学の進学理由1位は、「なんとなく決めた」でした。
その高校に入れば、周りの人が「とりあえず目指す大学」だったというのが大きな要因でしょう。
その結果を見た先生は、「なんとなく」から「明確化」にシフトして”目的意識”の再構築を行いました。
「学校教育の現状」というと、何でも目的を明確化させたがる傾向にあります。
確かに、「何のために」という目的を考えてブラッシュアプすることはとても大切なこと。
やっていることの「意味付け」をすることで、より意味あるものにし、方向性がクリアになります。
ただ、「最初はなんでもいいのでは?」ということです。
「好きな子があの大学に行くから行きたい」とかでもオッケーかなと(笑)
それで頑張れるなら何の問題もありません。
要するに、「意味付け」を押し付けることはその人のエネルギーを奪うことになるのです。
もう一度言いますが、「目的を明確化」させた方がいいです。
大切なのは示し方、言い方なのかなと思います。
どのように伝えるかで、子どもの反応は変わりますから。
「なんとなく」で選択して行動している人に対して、何と声を掛けますか?
和多志なら、このように言います。
「”なんとなく”でもいいんじゃない。あなたの”なんとなく”を大事にしていいと思うよ。それが素直に思ったことだから。でも、「何かを達成する」ということは、やっぱり努力が必要だから行動あるのみ。その”なんとなく”で努力できるならいいんじゃないかな。その目的意識で頑張れないのなら、自分に何度も『なんで?』の質問をぶつけよう。そして、行動しうよう。」
「目的の明確化」に固執しすぎると、「素直に思ったこと」、「何気ない感情や好奇心」が失われていきます。
結果的に、「自分が分からなくなる」ことがあるんじゃないでしょうか。
出世したい理由は何か?(社会領域)
2つめは、「出世する目的」です。
例えば、平社員ではなくて、「社長になりたい目的は何か?」という質問に対して、
「昔から社長になることがカッコイイと思っていたし、憧れだった。ずっと学校でも成績が悪くて落ちこぼれだったから、いつかはみんなを超えるというのを目標に頑張ってきた」というのが理由だとします。
この理由を聞いた時に、どう感じましたか?
自分のことではなくて、もっと視野の広い目的の方がいいでしょうか?
先ほどの「大学進学の目的」と同じで、理由は何でもいいと思います。
繰り返しになりますが、「それが本人の素直な氣持ちで、本人が頑張れるならいいのでは」と思います。
「人のため」、「会社のため」、「世の中のため」と”かっこいいこと”を無理に言う必要はありません。
本当に思ってもいないのに、世の中に溢れている言葉で無理して「自分」を着飾らなくていいんです。
ただ、ここで考えなくてはならないのが「個人領域」ではないということです。
そしたら、「『社会領域』になると何かを変える必要があるってこと?」と言いたくなりますね。
結論を言うと、「変える必要はないけど、氣をつけよう。でも、視野を広げた方がもっとうまくいく」です。
何を氣をつけるかというと、「本人の氣持ち=エゴ(我)」にも成り得るということ。
先ほどの理由で「社長はカッコイイと思っていたし、憧れだった」とありました。
これは「素直な氣持ち」として大切に心に秘めていていいんですが、
時として「エゴ」へと変貌することもあります。
エゴとは、自我。こだわり、何かに固執していることです。
「自分の素直な氣持ち」が他人との比較、見栄、地位や名声に囚われた時、一人よがりの「欲望」へと変化します。
つまり、自分の氣持ちを大切にしながらも、「エゴ」にすり変わってないかを氣に留めておくことが大切です。
そして、「視野を広げた方がもっとうまくいく」と述べました。
エネルギーが自分だけに向いているのではなく、周りの人や社会にも向いていることでより大きな力を授かります。
そういったエネルギーを持っている人は、周りにも良い影響を与えますし、自然と伝わるんです。
「身近な人」、「会社」、「日本」、「世界」、「地球」、「宇宙」とより規模を大きくしてそこにエネルギーをかければかけるほど、見えないエネルギーを受け取れるのかもしれません。
「どうやったら頑張れるのか?」、「目的は何なのか?」、「エゴになっていないか?」をたまに考えながら前に進んでいきましょう!
最後までありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
”「目的の明確化」に固執しすぎると、「素直に思ったこと」、「何気ない感情や好奇心」が失われる”
本当にそうですね。
また、目的がエゴになってしまうこと、よくあることですね。
気づかずになってしまう人が大半だと思いますので、常に自分に問うことが大切ですね。
私も肝に命じていきたいと思います。
人生は、シーソーゲームですね😅
和多志も発信している立場ですが、常に自分に再度問いかけています。
人間、俯瞰する力は必要だと思います!