「義」の意味は?
義は、人間の行動・思想・道徳で、「よい」「ただしい」とされる概念ある。義人とは「堅く正義を守る人。わが身の利害をかえりみずに他人のために尽くす人」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Wikipediaを見てみると、「儒教における義」、「仏教における義」、「キリスト教における義」、「諱(いみな)における義」と様々な「義」がありました。
今回、和多志が取り上げる「義」は、「儒教における義」です。
簡単にいうと、「義」とは、「人が歩むべき道、人としてどうあるべきか」といった”生き様”のこと。
時代を遡ると、「義」を実行していた人たちがいました。それは「侍」です。
「武士」は「刀や鎧で武装した人」。「侍」は「武装した武士の中で誰かに仕えているいる人」のことです。
「侍」には、「十徳」と呼ばれるものことを実行していました。「五常の徳」である「仁・義・礼・智・信」、それに「忠・孝・悌」の「三徳」を加えては八徳。残りの「二徳」は秘伝とされています。
この「十徳」を実行する者が「侍」です。
「侍」の字を分解してみると、面白いですよ。
人が(にんべん)、十徳(十)を、全て同じように(一)、守る(寸)のが「侍」。
思わず「へぇ〜」。
何回見ても、「へぇ〜」って言ってしまいます(笑)
「侍」は、「天皇直属の役職」として天皇に仕えている者であり、「十徳」を実行する者でもありました。
この「義」というのは、大きな概念です。時代の変化とともに、「侍」だけではなくて一般庶民にもその生き方・考え方が広まった。
そして、いつしか「優しさ」、「思いやり」といった言葉にも派生したのかなと思います。
「本当の優しさとは何か?」について書いた記事です。
よかったら、読んでみてください。
「義を見て為さざるは勇なきなり」の言葉は、”日本人の心”そのもの
「義を見て為さざるは勇なきなり」 https://www.kitanozaidan.or.jp/files/pdf/paper/2011.pdf
「義を見て為さざるは勇なきなり」は、「目の前に困っている人を見かけたら、見て見ぬふりをするのではなく、手を差し伸べることの出来る人こそが、勇気を持った人である」と言う意味だ。この言葉は日本の武士道の根本であり、最も大切にされてきた心だ。読んでいると、その言葉の音に大きな力と漠然とした哀しみを感じた。ある日、インターネットの書き込みにこんな記事を見つけた。「子ども連れで駅のエレベーターを利用しようとしていました。先に乗っていた人達が詰めないまま、まばらに乗っていたこともあり、ベビーカーが乗りそうにないと考え、次に来るのを待とうとしました。その時、中学生の男の子がハニカミながら『どうぞ』と譲ってくれました。一体、どうしたらそんな風にそだつのかだろうかと、嬉しさの反面、驚きました」。「義を見て為さざるは勇なきなり」。孔子が言った武士の言葉。だが、この言葉は武士だけのものではない。これは「人情」だ。簡単なものだ。誰しもが持っていたものだ。日本人の心そのものだ。人を愛するという心。他人のために頑張ろうとする心。私には一つの望みがある。「義を見て為さざるは勇なきなり」。それはこの言葉が失われないようにという望みだ。日本人が日本人としての心を失わないこと。勇気のある日本人であり続けること。この言葉が未来の日本の人々の中に存在していることを。
https://www.kitanozaidan.or.jp/files/pdf/paper/2011.pdf より一部抜粋
知り合いから送られてきて、この記事に出逢いました。
高校生が書いた文章で驚きです。本当にすごい。
「義を見て為さざるは勇なきなり」。音の響きがいいです。
試しに何回か声に出してみてください。
リズムのいい心地よさを感じるのと自然と氣持ちが引き締まります。
孔子は、釈迦、キリスト、ソクラテスと並んで四聖人の一人。
かなり霊性の高い方なので、「言葉のリズムや言霊も理解していたんだろうな」と思います。
孔子が残した言葉は、その言葉で表現されずとも日本で浸透している考えです。
誰しもが、「人に親切にしなさい」、「困っている人がいたら助けてあげなさい」と言われて育ちました。
和多志も、幼い頃から両親に「人に優しくしなさい」とよく言われました。
「日本人の心」は、脈々と受け継がれています。
これは「武士道の根本」とありますが、「柔道」においてもこの考えはあります。
柔道の創始者である”嘉納治五郎”は、「精力善用 自他共栄」という言葉を柔道の理念として掲げました。
「自分の持っている力を人のため、社会のために善いことに使う。自分だけでなく、困っている人がいたら助け、他人に手を差し伸べる。そうやって、お互いに共存し繁栄させていく」という意味です。
そうはいっても、まずは”自分を大切にする”こと。
その上で、少しでもいいから誰かの為に何かができたらいいですね。
今日もありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
和多志の身体は借り物。感謝しながら、使命を全うします。そのためには何よりもまず自分を大切にですね。そうすることで、自然と人にも優しくなれると信じています。
まずは自分の心と身体の健康からですね!昨日は、「身体が疲れているなぁ」と思って、すぐに銭湯に行きました。
動いてくれる身体に感謝しながら労りたいと思います。
タツさんもたまには息抜きされてくださいね〜