今回は、新テーマです。
読書はよくするので、これから良かったと思った「本」をシェアしていきますね。
同僚から「エッセンシャル思考」という本を借りました。
読んでみましたが、久しぶりに「これだー!!」という感覚になった本です。
この本は、一度は読んでみた方がいいです。
それはなぜかというと、現代の情報化社会、多忙社会で生きる我々にとって必要な考え方が詰まっているからです。
そして、「人生で何がしたいのか?」を見つめ直すきっかけになる本です。
何でもやろうとする人、断ることが苦手な人、選択肢がありすぎて決断できない人、忙しくて何も考える余裕がない人、みんなに合わせて行動してしまう人
そんな方におすすめの一冊です。それでは、紹介していきまーす!
「エッセンシャル思考」で生きよう
「エッセンシャル思考」とは何か?
より少なく、しかしより良く。今、自分は正しいことに力を注いでいるか?と絶えず問い続けるのがエッセンシャル思考の生き方
「エッセンシャル思考」 より引用
「より少なく、しかしより良く」。
本の中に何度も出てくる言葉です。
普段の生活の中で、そのような考え方を取り入れていますか?
4人家族で共働き夫婦。行動力高めの夫を想定した一般男性のライフスタイルです。
朝は5時半に起きて、携帯チェック、野菜の水やり、余裕があればヨガや散歩をしてから子どもの世話をする。家事もしてから職場へ出勤。職場に行ったらすることは山積みで、残業は週に2、3日。土日は基本的に休みだが、たまに出張。仕事の合間にも、LINEのやりとり、YouTubeやブログの閲覧、最新ニュースや株の動きをチェック。帰りの電車は、読書か音楽を聴く。家に帰ったら食事と子どもの風呂入れ。妻は料理と掃除を担当。夫は食器洗い。洗濯物を畳むのは妻と共同作業。残った時間で、溜まった録画を見る、ネットショッピング、録画予約、来月の旅行の計画とハードワークの毎日。
勝手に頭の中で、想像して書いてみました(笑)
一般的な家庭でありそうですよね。
情報化社会、共働きなど、社会全体で様々な変化があって、一日で「やること」が増えたはずです。
今の時代、とにかく選択肢が多く、行動範囲が格段に広がりました。
和多志も「長距離の通勤」、「子育て」、「家事」、「プライベートでしたいこと」であっという間の毎日。
essential とは「本質的な」という意味です。
「やるべきこと」と「やりたいこと」が数多く混在する中で、”本質的な思考”で生きることって大切ですよね。
充実していて毎日があっという間に過ぎる和多志の合言葉となっています。
あなたは「エッセンシャル思考」or「非エッセンシャル思考」?
あなたは、「エッセンシャル思考」と「非エッセンシャル思考」のどちらでしたか?
まずは、自分の傾向を知ることって大切ですね。
これを機に、「今の状態から変えてより良くなる」と感じるのなら、改めてもいいかも。
非エッセンシャル思考の人がときどきエッセンシャル思考の行動をとることはあるし、逆にエッセンシャル思考の人がうっかり非エッセンシャル思考の行動をとってしまうこともある。誰の中にも、エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考は共存している。問題はどちらがメインなのかということだ。
「エッセンシャル思考」より引用
「どちらの思考を軸に生きているか」ということです。
とは言っても、どちらにも良さがあると思います。
状況によっては、柔軟に変化して一つの思考に固執しないことも必要かもしれません。
「より多く、そしてもっとより良く」から「より少なく、しかしより良く」へ
優秀な人ほどパラドックスに陥る。「成功」→「頼れる人」→「時間とエネルギーをどんどん拡散」→「やるべきことが出来なくなる」
「エッセンシャル思考」 より引用
忙しく動き回ることを有能さの証だと思っている人は、考えたり眠ったりする時間をなるべく減らそうとする。しかし本当は、立ち止まる時間こそが、生産性を高めるための特効薬だ。立ち止まる時間は無駄な寄り道ではなく、前に進むための最短コースを教えてくれるのである。まさに自分の求めていることだからやる。
「エッセンシャル思考」 より引用
「やる気があって、能力があって、何かを成し遂げたい」と意気込んでいたら常に動いてしまいます。
ひたすら「動」で「静」がない生活を送っている人は多いかもしれません。
それは、「より多く。そしてもっとより良く」というのが根幹にあるような氣がします。
それは、もともと行動力があってエネルギーがあることに加えて、選択肢が増えたことが要因にあると思います。
選択肢が増えた背景に、技術革新が進んで利便性の高い世の中になりました。
前より、「生活が楽になった」、「手間がなくなった」というケースは多いです。
しかし、「進歩するということは、最初のうちは様々なエネルギーで溢れかえる」と和多志は捉えています。
だから、氣が散るのです。
様々なエネルギーにひかれて無意識に行動してしまいます。
もっと言うと、意識が外に拡散されて人生でやりたいことが見えてこないのです。
自分軸がなくて、本当の意味で人生がスタートできていない人は世の中に溢れるエネルギーにつられます。
逆に、行動力があってやりたいことを追求している人は、選択肢が多いあまりに「決断疲れ」を起こす可能性があります。
現在、地球はエネルギー拡散状態です。
ゆくゆくは人間の周波数が上がって追いつくでしょう。
しかし、それまでの間、特に大転換期の「今」、我々は立ち止まって考えるべき内容です。
「より少なく、しかしより良く」で人生のバランスを取ること、人生の中の優先事項を見直すことで、より良い未来が待っていますよ〜
あなたの人生で何がしたくて、その「選択」をしていますか?
本書の中で、「選択」の仕方について言及されています。
選択の基準を厳しくすると、脳のサーチエンジンが精度を増す。Google検索でニューヨークの美味しいレストランと検索すると、広い範囲の検索結果が出てくる。一方、ニューヨークのブルックリンで最高のピザ屋と検索すれば、結果はかなり絞られてくる。
「エッセンシャル思考」 より引用
要するに、漠然とした「選択」ではなく、「具体的にどうしたいか」ということです。
例えば、「マイホームを建てたい」というのは、”漠然とした選択”です。
都会 or 田舎。駅近 or 学校に近い。木造 or 鉄骨。2階建て or 平屋。大手ハウスメーカー or 工務店。その他にも、災害に強いか、デザイン、金額、間取り、収納など。
選択の基準を厳しくすると、やりたいことが明確になります。
その結果、住宅会社が決まって「マイホームを建てる」ことが現実化してきます。
やりたいことの絞り込みをすることで、見えてくるものは変わってきますね。
教えてください、あなたは何をするのですか?その激しくかけがえのない一度きりの人生で。
「エッセンシャル思考」 より引用
何かに「イエス」ということは、その他すべてに「ノー」ということなのだ。何かを選ぶことは何かを捨てること。
「エッセンシャル思考」 より引用
もっとも厳しい基準で決める。絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである。
「エッセンシャル思考」 より引用
人生はあまりに短い。それは悲しむよりも、むしろ喜ぶべきことに思える。短い人生だからこそ、勇気を出して冒険できる。間違いを恐れずにすむ。かぎられた時間の使い方を、よりいっそう厳密に選ぼうと思える。
「エッセンシャル思考」 より引用
「何かをするということは、何かをしないということ。短い人生だからこそ、勇気を出して失敗を恐れずに時間の使い方を厳密に選ぶ」といったことが印象的でした。
かけがえのない一度切りの人生の中で、あなたのやっていることは「本当にやりたいこと」か?
意識して選択しないと、忙しい毎日の中では無意識に何かを選択してしまいます。
そして、簡単に「イエス」と言う、「ノー」が言えないことで、「本当にやりたいこと」に時間が注がれません。
余命3年と言われたら、あなたは何をしますか?
その問いの答えが、あなたの人生で「本当にやりたいこと」かもしれません。
「断る」勇氣を持とう
「断れない」人のための考え方3選
①判断を関係性から切り離す 誰かに何かを頼まれたとき、私たちはそれを関係性の問題だと思ってしまう。頼みを断ることが、相手を拒絶することだと感じてしまうのだ。この2つを分けて考えなくてはならない。
②トレードオフに目を向ける ここでイエスと言ったら、自分は何を失うのだろうか。そのトレードオフに目を向ければ、中途半端なイエスは言えなくなる。どんな判断をするときも、機械コストを忘れてはならない。「もしもこれを選んだら、別のもっと価値あることができなくなる」ということだ。
③好印象よりも、敬意を手に入れる ノーを言うことで、短期的に相手と気まずくなることはある。相手は「これをしてほしい」と思っているのだから、やはり断られたらがっかりする。それは事実だ。だが、長期的に見ればポジティブな面もある。短期的な気まずさと引き換えに、相手の敬意を手に入れられるからだ。うまく依頼を断ることは、「自分の時間を安売りしない」というメッセージになる。
3つに共通することは、「自分への視点」です。
「エッセンシャル思考」が実践できる人は、自分に耳を傾けている人、自分の氣持ちに素直に行動している人だと思います。
「断れない」というのは、断られた相手の立場になったり、その反応によって相手から嫌われるのが嫌だからという理由があるでしょう。
つまり、氣持ちの優しい人なんです。
そこにエネルギーをかけるよりかは、流れに身を任せた方がその時は楽です。
ただ、氣持ちの優しい人である反面、本当の意味で「自分を大事にしていない」とも言えます。
「相手」と「自分」の両面から考えて、意志決定をしていきましょう。
上手な「断り方」3選
①とりあえず黙る 気まずい沈黙を怖がらず、沈黙を味方につけよう。誰かに何かを頼まれたら、少しだけ黙ってみる。ゆっくり3つ数えて、それから自分の意見を言う。もう少し慣れたら、相手が気まずくなって何か言うまでじっと待ってみよう。
②代替案を出す 代替案を出して、相手に歩み寄りながら断ろう。先日メールでお茶に誘われたとき、私はこう答えた。「今は本の執筆で手いっぱいなんです。でも、書き終わったらぜひご一緒させてください。夏の終わり頃でどうでしょう」
③予定を確認して折り返す いったん時間をおいて考えると、断ることが容易になる。その場でつい引き受けてしまうことがなくなり、自分のペースで仕事ができるようになる。
この中で、共通していることが「間」を作るといういことです。
周囲の空気を読む、相手の氣持ちを察する、間を作る。
日本人ならではの感覚ですよね。
「間」というのは、文字通り、何かの”あいだ”です。
「間」を意識することは、何か二つを意識するということ。
両面を見るということです。
一つだけではない、一つに固執しないというのが素晴らしいです。
「相手」だけでもなく、「自分」だけでもない。
両面がバランスを取れるように力を注いでこそ、本当の「間」が生まれるのではないでしょうか。
日本ならではの文化を良い方向に活用していきましょう。
あなたの生き方は「シンプル」ですか?
ガンジーは新たな目標に向かうため、それ以外の生活のすべてを捨てた。「自分をゼロにするプロセス」である。35年間、粗食を追求しつづけた。週に一度は誰とも話さずに情報を一切遮断した。そして35年間、粗食を追求しつづけた。週に一度は誰とも話さずに過ごした。質素さを徹底した暮らしだった。亡くなったときの所持品は、10個にも満たなかったそうだ。
「エッセンシャル思考」 より引用
私がもっとも大切にしている美徳は、シンプルであることです。シンプルであれば、ほとんどの問題は解決すると思っています。個人の悩みもそうですし、世界の抱える問題もそうです。シンプルな生き方をしていれば、あまり嘘をつかずにすみます。口論も盗みも、ケンカや嫉妬や怒りや殺人さえも減るでしょう。誰もが過不足なく豊かになり、蓄財や投機、ギャンブル、憎しみが必要なくなるでしょう。心の美しさはその人を美しくします。それがシンプルであることの良いところです。
インディラ・ガンジー賞を受賞したエラ・バット
さすがマハトマ・ガンジー。
偉大なるガンジーです。
徹底するレベルがすごいです。
ここまで極端にする必要はないかもしれませんが、人生で何をするか決まったら、シンプルになるのかも。
エラ・バットさんの言葉も響きました。
シンプルであれば、ほとんどの問題は解決する。
和多志もそう思います。
結局、個人の悩みの原因は考えすぎ。
過去や未来に時間軸をずらして、不安な氣持ちにしているのは自分自身。
そして、世界の問題も我々人間が複雑にしているだけ。
みんなが世の中の真実や仕組みを理解することができないように、誰かが難しくしてるだけ。
もっとシンプルに考えて分かち合えば、みんなが幸せに生きることができると思っています。
バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える。
稲盛和夫
シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしいときがある。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。
スティーブ・ジョブズ
稲盛和夫、スティーブ・ジョブズも「シンプル思考」が重要性であると言っています。
でも、「シンプル思考」に至るには、複雑なことを考える時期も必ず必要です。
いつも複雑に考えて悩んで空回りする。
そんなことを繰り返すうちに、いつの日か変わっていきます。
和多志もそうでしたが、いきなり「シンプル思考」になるのは難しいです。
でも、今は年齢を重ねるごとに洗練化されてシンプルに生きることができています。
本当に楽だし、毎日幸せに過ごせますよ〜
「複雑に考えて理屈ばかりの人」と「シンプルな人」では、どちらが好感が持てますか?
人によってそれぞれかもしれませんが、居心地が良いのは後者ではないかと思います。
居心地が良いというのは、その人の周波数を上げます。そして、波動も上がります。
一人一人の頭の中にある絡まった糸屑をほどいてシンプルに生きましょう。
そうすれば、周囲に伝播してシンプルに軽やかにイキイキと生きることができるはずです!
今日も最後までありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (4件)
エッセンシャル思考、私のバイブル本です。解説ありがとうございます。改めて自分を見つめ直すことができました。これはもっと多くの人に読んでほしい本ですよね!
久しぶりに読んだ自己啓発本は、新鮮でした。
何かを成し遂げるにはエッセンシャルに生きる。
でも、バランスですね。
自分の本質的と思っていることが、「世の為となる」と思ってエッセンシャルに生きたいですが、それでも調和を心がけたいものです。
「氣持ちの優しい人である反面、本当の意味で「自分を大事にしていない」とも言えます。」
仕事をしている時の自分は、まさにこれだなと思いました。相手からどう思われるかを気にしてしまいます。上手な断り方、参考にさせていただきます。
心が優しい人ほど、相手を思いやってる人ほど、断ることは申し訳ないと思うし、相手を氣にしてしまいますよね。
それでも、まずは自分の氣持ちを大事にされて、素直に生きてほしいです😌